Linux研修ブログ

4.Linuxのユーザー、グループ、ファイル

ねぎ -2020-01-20

ペンギン

Linuxのアカウントの種類

Linuxはコンピューターを1人で占有するシングルユーザーシステムではなくて

複数人で共有できるようになっているマルチユーザーシステムです。

権限を分割した単位をユーザーもしくはアカウントと呼んでいます。

Linuxには次の役割を担うアカウントが存在しています

  • 最高権力者である「管理者」
  • システムを利用する「ユーザー」
  • サービスなどの稼働権限を与えられた「システムユーザ―」

が存在します。

管理者

rootという権限で管理者権限が与えられています。 パッケージのインストールやアンインストール、サービスの起動や停止など すべての権限が与えられているので誤操作を招くと大変なことになります。

一般ユーザー

一般ユーザーは利用する人間に割り振るアカウントです。 システムにログインしてインストール済のコマンドを利用できます suコマンドやsudoコマンドを使用すると管理者権限と同じことができるようになります。

システムユーザ―

サービスを実行する際に利用するユーザーです。 WEBサーバーのwww-dataというシステムユーザー名が有名です。

ユーザーグループ関連コマンド

以下がユーザーグループ関連コマンドの一覧です

コマンド名 説明
whoami 現在のユーザーを表示
sudo 管理者権限として実行
adduser あたらしいユーザーをグループに追加する
userdel ユーザーを削除する
usermod ユーザー情報を変更する。「-c」オプションでコメントを登録できる
id 実行ユーザーと所属グループを表示する
who システムに誰がログインしているのか調べる

例:ユーザーのグループを変更する

$ usermod -aG グループ名またはグループ番号(GID) ユーザー名

ファイルについて

Linuxはディレクトリを使用して複数のファイルをまとめます ※Windowsはフォルダと言います。ここが間違いやすいところです。

ログインしたユーザーは最初/home/【ユーザー名】 のディレクトリに移動します。このディレクトリを作業ディレクトリ(ホームディレクトリ)として使います。

ユーザー自身のホームディレクトリに戻るときは

cd ~/

で戻ることができます。

ディレクトリ関連コマンド

以下がディレクトリ関連コマンドの一覧です。

コマンド名 説明
mkdir ディレクトリを作成する
rmdir ディレクトリを削除する
touch ファイルを作成する
rm ファイルを削除する

読み取り、書き込み、実行について

ファイルの読み取り、書き込み、実行はlsコマンドなどを実行すると確認することができます。

-rwxrw-r--

のように表示されています。 上記を例にすると

  • 最初の「-」がファイルタイプ
  • つぎの「rwx」が所有ユーザーの権限で「r(読み)」「w(書き)」「x(実行)」が可能
  • つぎの「rw-」が所有グループの権限で「r(読み)」「w(書き)」が可能
  • 最後に「r--」がその他ユーザーの権限で「r(読み)」のみが可能

chmodというコマンドでこれらの権限を変更することができ8進数で表すことが可能です。

以下は権限文字列を8進数で表現している表です。

権限文字列 ビットパターン 8進数表現
--- 000 0
--x 001 1
-w- 010 2
-wx 011 3
r-- 100 4
r-x 101 5
rw- 110 6
rwx 111 7

以下は代表的な権限の8進数の値です。

権限文字列 8進数
rw-r--r-- 644
rwxr-xr-x 755
rwxrwxrwx 777
rw------- 600
r--r--r-- 444
rw-r----- 640

確認クイズ

Q.「rwxrwxr--」の8進数はどれでしょうか?

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